自己紹介(仮)
スマートデバイスの普及により人はひとりひとりの世界を手に入れた。
SNSの普及もあって個人の世界はそこで完結はしなかった。まだコミュニケーションを取れる余地は残されていて、いや寧ろSNSによるコミュニケーションを拠り所にしている人もたくさん居るのが今日の主流と言っても過言ではない。
ところで
みなさんは自己紹介する時、どんなことを心掛けていますか?
社会に於いて名刺はビジネスツールのひとつとして機能するのは、なんとなく分かる。会社や所属、連絡先が書かれているから。
しかし、そこからその人のひととなりを窺い知る事は容易くない。
経験上での事だが自己紹介をする為の紙で出来た名刺は意味を成さず、SNSのアカウントを教え合ったほうがその人がどういう人なのかがよく分かる。
よく分かる、と書いたがそれも案外眉唾もんで、皆は人から見られた時に当たり前に自分を良く見せようとするしマイナスになることは公開したりしない。SNSで見せる顔は見て欲しい自分で、それは企業の広告塔と一緒。
私は「皆と一緒のそんな無個性でカッコ悪い事しないよ〜」と言いたい。
自分の世界、つまりスマートデバイスに記憶させている画像データからイメージを選び、スマートデバイスで自作した音楽に合わせて、カッコ悪い広告塔を壊してみようと試みた。
世界を覗き見してもらう感覚で…。
勘のいい人でなくても気づくと思うが、これは新しいカタチで自己紹介をするひとつの提示になる筈だったがうまく出来ていないと思う。それどころか、他人よりも熱心に見られたい画像を選び、音楽だって聴かせたい音楽を作った。
なにそれ?広告塔も広告塔、こんなにも「オレ、カッコいいでしょ?!」を顔に書いたようなカッコ悪い広告塔見た事ないよ。
人はコミュニケーションを重ねて歴史を紡いでいる。
これから先の未来、どんな自己紹介のカタチが一般化していくのか。
2019年3月 武田湖斗